ワイン会3回☆リビエラダイニンググランブルー青山
2014.09.09 カテゴリ:日本のイタリアン・レストラン
- 第3回「夏に飲みたいワイン会」 リビエラダイニング・グランブルー青山
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- リビエラ・ダイニング・グランブルーのワイン会は今回が第3回目。今回は夏をイメージした5本の話題のワインや入手困難なワインと自家製サングリアが提供された。そして、それらのワインに合うイタリア料理6品とデザート1品という内容だった。ワインや料理を満喫しながら、スタッフや参加者と楽しく語らい、知識も学ぶという堅苦しくないワイン会だといえる。さらにワインと料理で7,000円(実際には早割で6000円)というリーズナブルな価格である。(2014.8.26撮影)
- ◆リビエラ・ダイニング・グランブルーのエントランス
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- リビエラ・ダイニング・グランブルーは、外苑前駅で下車し、外苑西通りを青山霊園方向へ歩いて行く途中の右側にあり、この緑に囲まれたエントランスが見えてくる。エントランス付近にはチャペルがあり、土・日・祝日はウェディング・レストランとして営業している。
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- 「ワイン会」会場は、リビエラ・ダイニング・グランブルーに併合している1階の「ANNEX LEGARE」で開催された。
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- 1階の「ANNEX LEGARE」のエントランス。
- ◆2014.8.26に開催された第3回「夏に飲みたいワイン会」
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- 2014年8月26日に開催された第3回「夏に飲みたいワイン会」に参加。参加者全員に配られたこのメニューとスタッフの話を基に、提供されたワイン、料理、デザートを紹介。
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- ホワイト、ブラック、ブラウンを基調とした上品でエレガントな雰囲気を醸し出す会場で、まずはソムリエの山本佑治氏のご挨拶から和気あいあいと始まった。
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- 参加者の6割は前回も参加した人達が集う。満足度が高いことが窺われる。3時間のワイン会があっという間に過ぎていくのも、内容が充実しているからであろう。
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- 氷がたくさん入ったワインクラーの中に、これから提供されるスパークリング・ワインやロゼワインが冷やされていて、期待感が高まっていく。
- ◆酵母の泡/マンズワイン(スパークリング・白)
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- <銘柄>酵母の泡/マンズワイン <産地>日本・山梨 <品種>甲州100% <味わい>やや辛口 <アルコール度>11度
- 酵母の泡は、日本のオリジナル品種、山梨県・甲州種100%で仕上げられたスパークリング・ワイン。長く続く繊細できめ細やかな泡立ちと、甲州産特有の上品な香りと、柔らかな酸味が特徴。料理と合わせやすく、すっきりとした味わい。
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- 6℃〜8℃に冷やして飲むのが美味しいとのこと。淡い黄金色のきれいな色合いで、香りや口当たりがよいのでとても飲みやすい。しかしアルコール度は11%あるので飲みすぎには注意。
- ◆鮎のリエット 柚子の香り(アミューズ)
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- 左から「鮎のリエット」、「うるか」、「バケット・スライス」、「コルニッション」の4品。
シェフの説明では、「鮎のリエット」は、鮎を炭火で焼いて、玉葱と白ワインで煮込み、生クリームと柚子を加え、ペースト状にしたものとのこと。豚肉のリエットと同じ作り方らしいが、豚肉のリエットのようにパサパサしていなくて、なめらかで美味しい。また鮎はお腹をちょっと絞ると、きゅうりの香りがするので、コルニッションとよく合うそうだ。 -
- コルニッションとは、インド原産のウリ科の「小さなきゅうり」のことで、酢漬けにしたピクルス、酸味と甘味のバランスがよく、コリッとしていて食感もよい(写真下)。「うるか」とは、 鮎の内臓や子を塩漬けにしたもので、苦みがあり酒肴として珍重されているそうだ。
- ◆シャトー・ミラヴァル・ロゼ
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- <銘柄>Chateau Miraval <産地>フランス・プロヴァンス地方 <品種>サンソー80%、グルナッシュ20% <味わい>辛口 <アルコール度>13度
- 野イチゴやラズベリーなど、様々なベリーやスモモ、細やかなミネラルに縁取られた赤い果実の味わいは、フレッシュさに満ち、しっかっりとした酸のおかげで非常に伸びやか。プロヴァンスの光溢れるアロマティックな辛口ロゼ。
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- シャトー・ミラヴァル・ロゼは、ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが、南仏・プロヴァンスに葡萄畑つきシャトーを購入して、2014年6月に発売した話題のロゼ・ワイン。どこのワイン販売サイトをチェックしても完売だったので、この話題のワインを飲めて嬉しかった。
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- ◆冷たい桃のカペッリーニ ベリーニ・スタイル(前菜)
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- カクテル・グラスの中には、レモン風味のカペッリーニ、冷やしたフレッシュな桃、その上に桃とスパークリング・ワインで作ったベリーニ・カクテルのかき氷をかけ、マイクロ・トマトとペンタスで飾り付けてある。
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- カペッリーニとは、1ミリ前後の太さのパスタで、イタリア語では「髪の毛」と言われるほどの極細のパスタのこと、冷製パスタに適している(写真下左)。ペンタスは、熱帯アフリカ・マダガスカルに約30種が分布するアカネ科の植物で、星形の可愛い花が房状に咲く(写真下右)。
- ◆ニコライ・ホーフ・グリュナー・ヴェルトリーナー
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- <銘柄>Nikolaihof Gruner Veltliner <産地>オーストリア・ヴァッハウ地方 <品種>グリューナー ヴェルトリーナー100% <味わい>辛口
- フレッシュな果実味やミネラル感に溢れ、非常に親しみやすいタイプ。わずかにオレンジの皮やブラックペッパーの香りを伴った干し草のアロマが、このワインの繊細さと爽やかさを与えている。
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- 『オーストリア・ワインといえば、ニコライホーフ』と言っても過言ではないほど、オーストリアを代表する生産者だということ。有機農法で造られているこのワインは、初めは森の香りがして、爽やかでありながらボリューム感もあり、暫くすると柑橘系の香りが強くなり余韻も長い。
- ◆ウニとスズキのカルパッチョ パッションフルーツ風味
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- 「塩水ウニ」と「スズキの薄切り」、「ミョウガ」、「黄色いズッキーニ」、「ラディッシュ」、「つるむらさき」に、ほんのり甘みのあるパッションフルーツ・ソースと、アンチョビとケッパーを加えたサルサ・ベルデ(緑のソース)をかけている。「塩水ウニ」とは、ミョウバンを使用せず、塩水に生ウニを浮かべているで、ウニ本来の深い味わいと甘み、磯の風味が味わえるそうだ。まさにその味わいとさっぱりしたスズキ、それぞれの野菜の自然の甘みがマッチして絶妙の味だった。
- ◆パッカモーラ・ネロ・ダーヴォラ・クラトロ・アリーニ(旧:ヴィラ トニーノ)
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- <銘柄>Paccamora Nero d’Avola Curatolo Arini(旧Villa Tonino) <産地>イタリア・シチリア州 <品種>ネロ・ダーヴォラ100% <ボディ>ミディアム <アルコール度>13度
- ネロ・ダーヴォラの品種は、シチリアが原産で、この地方で一番の赤ブドウ品種。甘いタンニンを感じる、しっかりとしたボディと、プラムやスパイスの香り、洗練されたアロマが特徴といわれている品種。パッカモーラ・ネロ・ダーヴォラ・クラトロ・アリーニも、黒胡椒のニュアンスや赤い果実の凝縮したアロマがあり、柔らかい酸味とタンニンのバランスがよく、ふくよかな果実味とともに長く余韻を楽しめるパワフルな1本。
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- アメジストのような色合いで、グラスを傾けたときのタレもあり、パワフルさを感じる。隣に座っていた女性が、「30代の働き盛りの男性のようなワイン!」と言っていたが、まさにその表現がピッタリのパワーのある味わいだった。
- ◆フォアグラのソテー 焼きとうもろこしとサフラン・リゾット 生姜バルサミコソース
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- フォアグラが、口の中に入れた途端、トロけるくらいまろやかで、焼きとうもろこしの甘みとマッチしていて美味しかった。左から「フォアグラのソテー」、「サフラン・リゾット」、その上に「焼きとうもろこしの粒」が散らしてあり、「生姜バルサミコソース」をかけている。一番右の細いネギのようなものは、とうもろこしのヒゲの部分。シェフが面白い話をして下さった。それは、とうもろこしのヒゲは、1本のとうもろこしの粒と同じくらいの本数が付いているそうだ。こういう“こぼれ話”は、ワイン会のならではで、ちょっと得した気分になる。
- ◆自家製サルシッチャと揚げナスのカーチョ・エ・ペーペ フェットゥチーネで
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- 9mmのフェットゥチーネをカーチョ(チーズ)とペーペ(胡椒)で絡めて、自家製サルシッチャ(ソーセージ)と揚げナスを添えたパスタ。カーチョ(チーズ)は、ペコリーノ・チーズとパルミジャーノ・チーズを使っているとのこと。太いフェットゥチーネに濃厚なチーズのコクがよく合っている。フェットゥチーネのような太いパスタは、薄味のソースなどで絡めるとパスタの良さが生きないが、このチーズとの組み合わせは最高。思わずワインに手が伸びてしまう。
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- カーチョ(Cacio)とは、トスカーナの方言でチーズのこと。本来イタリア語でチーズは、フォルマッジョ(Formaggio)だが、トスカーナではカーチョと言っているそうだ。そのトスカーナ名産のカーチョ、ペコリーノ・トスカーノ・スタジオナート(Pecorino Toscano Stagionato D.O.P)は、フレッシュな羊のミルクで作られるペコリーノ・チーズで、4ヶ月熟成させているもののこと。
- ◆ヴォーヌ・ロマネ2011 ドメーヌ・オドゥール=コカール
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- <銘柄>Vosne-Romanée Domaine Odoul-Coquard <産地>フランス・ブルゴーニュ地方 <品種>ピノ・ノワール100% <ボディ>ミディアム
- ロマネ=コンティより斜面を300メートル弱下った所にある村名畑より収穫。色が非常に濃く、綺麗な外観。カンゾウ(甘草=マメ科の多年草)やスパイスのアロマが表れる複雑な香りが感じられ、口の中でシルキーなタンニンが力強く長く持続する。
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- ピノ・ノワールならではの圧倒的な芳香性、この香りに魅了される。透明感のあるガーネット色と上品で繊細な味わいも魅惑的。ピノ・ノワールの味わいは、2大品種といわれるカベルネ・ソーヴィニヨンとは対照的で、カベルネ・ソーヴィニヨンが堅実なビジネスマンだとすれば、ピノ・ノワールは独創性に溢れたアーティスト。まさにその表現が実感できる品種だと思う。
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- ◆十勝ハーブ熟成牛の炭火焼き ポルチーニとコーヒーオイルのソース
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- 十勝ハーブ熟成牛とは、十勝の気候と自然豊かな大雪山の麓で、良質な天然ハーブ入り飼料を食べて育ち、一度お産を経験した牛のことらしい。炭火で焼かれた十勝ハーブ熟成牛の下には、香り豊かなポルチーニが敷かれ、牛肉の周りにはグレープシードにコーヒーを加えたオイルが回しかけてある。そしてプレートの縁には、珍しい野菜が10種類飾られている。
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- 10種類の野菜は、一番手前から時計周りで、「黄色い人参」、「赤いオクラ」、「カボチャのつる」、「白美人ねぎ」、「エシャレット」、「甘長とうがらし」、「コールラビ」、「ビーツ」、「ゴーヤ」、「ノーザン・ルビー」。下の写真は、これらの珍しい野菜達の説明。
- ◆自家製サングリア(ベリンジャー・カベルネソーヴィニョン使用)
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- 自家製サングリアのレシピを頂いた。作り方は、赤ワインをボールに1本全部入れて、砂糖80gを加えよく混ぜ、オレンジスライス2個分、レモンスライス1/2個分を入れる。ポイントは、オレンジやレモンを「すぐ飲む場合は絞ってから入れる」、「1日くらい時間を置く場合は絞らずに入れる」ことらしい。
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- ソムリエの仁神大地氏がサングリアの作り方を実演。
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- 材料と道具を全部揃えて、手際よく実演して下さった。
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- 出来上がりの冷えた自家製サングリア。
- ◆サングリア・ブランカに漬け込んだフルーツとクラシック・パンナコッタ(ドルチェ)
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- 自家製サングリアに合わせて、白のサングリアを使ったデザート。生姜、八角などのスパイスを入れた白のサングリアにフルーツを漬け込み、コーヒー風味のパンナコッタの周りに飾っている。ほのかなスパイスの香りと爽やかなサングリアの味わいがパンナコッタとよく合う。
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- こちらのデザートは、参加者の方へ結婚祝いのサプライズ・ヴァージョン。ガラスのプレートの周りに繊細で綺麗なデコレートがしてある。こうした心遣いがお客様の心を捉えるのだと思う。
- ◆高橋慎一シェフとソムリエの山本佑治氏
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- ワイン会3回 リビエラダイニンググランブルー青山
- 毎回、素晴らしい料理とワインを揃え提供してくださるスタッフの方々に感謝。これだけの料理とワインを楽しめて7000円(実際には早割で6000円)とは、本当にリーズナブルだと思う。次回は11月11日(火)19:15開催ということだが、秋のセレクトはどんな感じなのか期待が高まる。
名称 | リビエラダイニング・グランブルー Grand Blue |
ジャンル | 和とイタリアンのキュイジーヌ・レストラン |
tel | 03-5411-6660 |
住所 | 〒107-0062 東京都港区南青山3-3-3 |
交通手段 | 外苑前駅 地下鉄銀座線 1A出口 徒歩3分 |
営業時間 | 月~金 11:30~15:00(ランチ) 14:00~17:00(カフェ) 18:00~23:00(ディナー) |
定休日 | 土曜日・日曜日・祝日 |
料金 | 1,500円(ランチ平均) 8,000円(ディナー) |
禁煙・喫煙・分煙 | 禁煙・喫煙スペース有 |
公式サイト | http://www.riviera-ra.jp/ |